
家庭菜園をはじめたいけど、どう始めたらいいか分からない
- 何を植えたらいいか分からない
- どう育てたらいいか分からない
- どんな道具が必要かわからない
いろんなことを考えてなかなか踏み出せないですよね。



僕も初心者だった時、あまりにも情報が多く何から始めたらいいか迷ったので、その気持ちはよく分かります。
ここでは、家庭菜園をどう始めたらいいか分からない初心者の方に向けて、家庭菜園の始め方〜育て方まで分かりやすく解説していきます。
下記目次から必要な項目をクリックしてください。
イチから読みたい方は、順番に読み進めれば理解できるようになっています。
簡単に家庭菜園を始める方法【ベランダ可】


まず最初はプランターで気軽に家庭菜園を始めよう
まず初心者は、プランター栽培が家庭菜園を始めるのにピッタリです。
- 空きスペースを活用してコンパクトに野菜を栽培できる
- 雨か強風などの際にすぐ移動できる
また、プランターで育てることで、株全体で見た目も美しく、癒しの緑の空間を作ることができます。プランター選びもオシャレ空間を作る上での楽しみの一つになりますよ。
更に簡単な「袋栽培」も超おすすめ


僕が最近推しているのが「袋栽培」です。これは買ってきた培養土にそのまま植えるというダイナミックな方法です。



いやいや、そんな雑なことをして育つの?
と思うかもしれませんが大丈夫です。袋に植えただけでもちゃんと育つんです。
プランター栽培は、プランターを用意する手間が出てきますが、袋栽培は「究極に最小限」の道具だけで栽培する方法です。



ずっと続けるかどうか分からないし、プランターを買うのはなんか気が引ける
という方は、まずは袋栽培で試してみるのはいかがでしょう。
袋栽培についてはこちらでまとめていますので、興味のある方はぜひご覧ください。
初心者が育てやすい野菜選び


最初は失敗の少ない野菜を選びましょう



野菜を育てるって何だか難しそう・・
ってどうしても思っちゃいますよね。
確かに難易度がとても高い野菜はありますが、育てるのが簡単な野菜を選べば問題ありません。
初心者の方は、育てるのが簡単な野菜を選ぶことで、特にあれこれ気をつかうことなく、家庭菜園を楽しむことができます。
失敗の少ない野菜の基準とは
- 特別な手入れをしなくても育つこと
- 虫や病気に強くて丈夫であること
野菜の種類によっては、
- ネットを別で用意して管理するなどの手間がかかる
- 育てていた野菜の葉っぱをものすごい勢いで虫に食べられてしまった
このようなことに苦労する野菜もあります。初心者のうちは、このような一手間かかる野菜を避けるのが無難です。



そこで次に、初心者さんでもこのような失敗のリスクが比較的少ない野菜達を紹介します。
【春夏】初心者向け家庭菜園のおすすめ野菜(4月〜)
ここでは、初心者にも育てるのが簡単で、なおかついっぱい収穫できるものをご紹介します。初心者向けというだけでなく、僕が今でも育てている不動のレギュラーです!
ここでご紹介するのは主に夏野菜です。植え付ける時期は4月が一般的ですが、夏野菜はゴールデンウィークに植えるぐらいと覚えておいておくと良いでしょう。
ゴールデンウィークに、夏に向けて野菜を植えるというのは最高の楽しみになります。
ミニトマト
- 育てやすさ:★★★★☆
- 収穫量・コスパ:★★★★☆
- 料理での使いやすさ:★★☆☆☆
家庭菜園を始める最初の一歩と言えばミニトマトです。
初心者の方がまず初めて植えるのにぴったりです。特に難しいことをしなくても、ミニトマトの実をいっぱいつけてくれるので、育てても楽しいです。



ただ、料理でそれほど使える場面が僕はなかなか思いつかないので、そこだけが難点ですね。
それでもおすすめの最初に挙げた理由は、家庭菜園の楽しさを実感してもらいやすいからです。
元気に株が成長し、存在感のある実を次々とつけてくれる姿を見るとテンションが上がり、家庭菜園を楽しみを実感できるでしょう!



家庭菜園を始めるならまずはこれから!
ピーマン
- 育てやすさ:★★★★☆
- 収穫量・コスパ:★★★★★
- 料理での使いやすさ:★★★★★
ミニトマトほどの華やかさはないかもしれませんが、ピーマンもとてもおすすめです。ミニトマトよりも更に簡単で、植えて水をあげるぐらいの世話で、大量のピーマンを実らせてくれます。
実り始めると、だいたい1株で1日数個は収穫できちゃいます。シーズン中はピーマンを一切買わないですね。
料理にも使いやすいので、我が家では実用性を考えるとピーマンは絶対に外せないです。



野菜を買い忘れてもピーマンがいつでもいるという安心感で実用性ダントツでトップ!
ナス


- 育てやすさ:★★★★☆
- 収穫量・コスパ:★★★★☆
- 料理での使いやすさ:★★★★☆
ナスも超おすすめです。とても育てやすい部類で、シーズンになると1日に1個はできるようになってきます。
大人になってナスの美味しさに目覚めましたが、どんな料理に使っても最高に美味しいので、実るが楽しみでしょうがないです。



個人的に育てて一番楽しいのがナスで、夏野菜で一番好きです!
ハーブ類
ハーブ類は丈夫なものが多く失敗が少ないです。なおかつ、使える料理の幅も広く、ハーブがあるだけで食事のメニューがとても彩り豊かになります。
バジル


葉っぱを育てて、それをちぎって収穫するだけなのでとてもシンプルです。多少虫に食われるところは悩みどころですが。
代表的な使用例がジェノベーゼソースです。作ってストックしておくだけで、ジェノベーゼパスタ、ピザ、トーストに塗るなど、いろんな料理にさっと使える超便利なソースです。しかも作るのが超簡単!ジェノベーゼソースの作り方についてもまとめてますので、ぜひご覧ください。
おすすめの育て方は、野菜と野菜の間のスキマに植えることです。「ついでに」植えておくだけで超便利なバジルが収穫できるのがとても魅力です。
バジルについてはこちらで詳しくまとめています。
ローズマリー


それ自体を食べるというよりかは、香り付けや肉や魚の臭みを消すためのハーブです。独特の清涼感のある香りは、間違いなくあなたの料理のレベルを一段階引き上げてくれる優れものです。
ローズマリーは、「木」なので、一度植えておけば後は放置で大丈夫。欲しい時にチョッキンと切れば年中いつでも収穫できます。
ローズマリーは買うと高いですが、植えてしまえば使い切れないほどのローズマリーがいつでも手に入ります。これはとても魅力です。
ローズマリーについてはこちらで別にまとめているので、是非ご覧ください。
家庭菜園を始めるために用意するモノ
家庭菜園を始めるために必要なモノをご紹介します。
結論から言うと初心者の方は下記①と②を揃えればまずはOKです。①②があればストレスなく家庭菜園を始めることができます。
①これがないと始まらないもの
培養土:これなら土作りが不要で超便利


植物が育つのに一番大事な土は絶対に必要になります。



一体どんな土を選んだらいいか分からないよ
そういう方のために、あらかじめプロが適切な土の成分をブレンドしてくれている「培養土」というものがありますので、迷わずこれを買いましょう。
培養土についてはこちらで詳細にまとめています。
②あると便利でぜひ揃えるべきもの
ないと成立しないわけではないですが、これがあることで家庭菜園を思いっきり楽しめて、なおかつ作業性がアップする、という道具を必要最小限に絞ってご紹介します。
プランター&ネット入りの鉢底石
プランターって必須じゃないの?と思うかもしれません。プランターをあえてここに書いたのは、プランターがなくても野菜を育てることができるからです。
けれどプランター栽培をする場合は、必ずプランターと鉢底石というのをセットで買います。
※鉢底石というのは、プランターの底に敷き詰める石のことで、これがないと水はけが悪くなって(土がずっとズブズブに濡れた状態になってしまう)植物が腐ってしまうため、プランターでは必需品です。
スコップ
土を掘ったり混ぜるのに使います。手でやるのは思った以上にストレスなので、一つ用意しておきましょう。
剪定ばさみ
野菜を収穫するだけでなく、葉っぱや茎を切るのに使います。株の手入れには必須の道具ですので、1本用意しましょう。
じょうろ(もしくはホースでもOK)
水やりするのに使います。なくても鍋などで代用して水やりをすることはできますが、メチャクチャやりにくいので、絶対にあった方がいいです。
支柱(120cm)野菜1株あたり、最低2本





そんな本格的な道具はまだ初心者は要らないんじゃないの?
けど野菜を育てれば分かります。支柱がないと大きくなりすぎてうまく株を支えられないことに気がつき、結局支柱を買いにいくことになります。
高いものではないので、6本セットを買ってしまいましょう。
ヒモ


支柱と苗をくくりつけるのに必要です。ヒモであればなんでもOKです。僕は麻ひものロールを一つ買っています。一つあればずっと使えて便利ですよ。
③必須じゃないけど、あるとさらに便利なもの
まずは形から入りたい!道具をしっかり揃えたいという方もいらっしゃるかと思います。
そういう方にために、僕も使っている道具をご紹介します。
固形の化成肥料


野菜はとても肥料が好きです。なくても育ちますが、肥料があればもっと野菜の収穫量を増やすことができます。そしてこの化学肥料は、生育している野菜達に素早く栄養を与えることができます。
目安としては、2週間に一度、野菜を植えた周囲(茎から半径20〜30cmぐらい)のところに、ひとつまみをパラパラと撒いてあげればOKです。



僕も野菜を植える時には必ず使用していますが、収穫量がまるで違います!
液体肥料


肥料には液体のものもあります。
こちらは固形に比べて更に吸収速度が速いです。すぐに野菜に栄養を与えたい時にとても便利で、僕も愛用しています。
ネックな点をあえてあげると
- 固形肥料に比べて少し値段が高いこと
- 肥料が効いてる期間が短いこと
でも、とても便利な上にそうそう使い切ることはないので、1本買っておいて損はないでしょう。



個人的には、肥料があったときの実のがなる量がまるで違うので、割とすぐにコストを回収してくれるなと感じます。
野菜の植え方
まずは苗から始めましょう


野菜の植え方には2種類あります。
- 種から植える方法
- 苗から植える方法
初心者さんにおすすめするのは、苗から植える方法です。



種の方が安くていっぱい植えられるんじゃない?
と思いますよね。でも以下のポイントから、初心者は苗を選んだ方が良いです。
- 種がいっぱいあっても植えて育てることができるのは1、2株
- 初心者が種から苗の状態まで育てるよりかは、プロの手で育てられた苗を植えた方が丈夫に育つ
植えられる苗の数
たくさん収穫したいからたくさんの苗を植えてしまう初心者さんは多いですが、やめましょう。野菜というのは、非常にいっぱいの土を必要とするのですが、苗が密集すると逆に収穫量が激減してしまいます。
- 横長(60cm程度)のプランター:2株
- 鉢(30cm程度):1株
- 培養土に直接植える:1株
が最大で植えられる苗の目安の数です。
苗からどれだけ収穫できるかはこちらでもまとめていますので、是非ご覧ください。
日当りが良いなどの環境を整えましょう
植物を植える上で、環境はとても大事です。そして野菜達はお日様が大好きです。なるべく「日当たりが良くて風通しが良い場所」に植えてください。
また、風通しが良いことで、ムシムシせずに植物が健康に育ちます。
プランターでの植え方
以下の手順で植えます
- プランターを用意
- 鉢底石を一番下に敷く(水はけを良くするため)
- 培養土を入れる(この時、プランターのふちまで入れないこと)
- 種を蒔く or 苗を植える
- しっかり水を上げる
- 苗であれば支柱を立てる
これでOKです。始めてしまえば本当に簡単ですぐ終わります。
プランターを使わない場合(袋栽培)
プランターを使わずに植えることも可能です。
- 培養土の袋を立てる
- 袋の上部を切って開封する
- 種を蒔く or 苗を植える
- しっかり水を上げる
- 苗であれば支柱を立てる
基本的にはこれだけです。ただ培養土に植える場合はちょっとコツがいるので、こちらの詳しい手順を見て植えてみてください。
野菜苗の育て方
日常のお世話
いろいろこだわりだしたらキリがないのですが、初心者さんがまず以下を抑えておきましょう。
- 適切に水やりをすること
- 虫や病気に対処すること
以下で詳しく解説します。
水やり


水やりが植物を育てる上で重要になってきます。
覚えておいてほしいのが、「良い水やりとは、水が少なすぎず多すぎず、適切な量をあげる」こと。



難しくてよく分からない・・・
よく初心者でやりがちなのが、「水をあげすぎて枯らしてしまう」ことです。実は、植物に水をあげすぎると、根っこが呼吸できずに腐ってしまうんです。
水やりをするときのポイントは、「土が乾いたら」お水をしっかりあげる、これを守ってみてください。これだけで水やりの失敗が少なくなると思います。
水やりについて詳しく知りたい方は、水やりについてまとめましたので、ご参考にしてください。
虫・病気対策


野菜を育てていると、避けられないのが虫や病気です。ただ、虫のつきやすさ、病気のかかりやすさは、野菜の種類によって大きく変わってきます。
基本的に対策は2つになります。
- 予防:虫や病気を寄せ付けない
- 対処:病気・弱った植物を治してあげる
基本的には予防が大事になってきます。一番の予防は「日当りと風通しを良くする」ことです。これによって植物を強くすることができます。
最後に|植物とのつきあい方について


家庭菜園はとても楽して素晴らしいです。ただちゃんと世話をしても、どうしてもうまくいかないことはあります。
- 思ったほど成長しない
- ちゃんと言う通りにしたのに枯れちゃった
人間もどんなに気をつけていても、風邪を引くときは引きますよね。植物も同じで、どんなに気をつけていても完璧にトラブルを回避することはできません。
それで「私のどこがダメだったんだろう・・」と思い悩む必要は全くありません。しょうがない部分もあります。植物は生き物なので、そういう不確定要素も含めてゆる〜っと楽しむことがおすすめです。
コメント