水あげてるのに枯れていくんだけど・・なぜ?
大事にしている植物が枯れてしまうなんて悲しいですよね。
もしかしたら、水やりが間違っているかもしれません。
植物って水をあげればあげるほど良い、と思っていませんか?
実は違うんです。植物にお水は必要ですが、タイミングや量を間違えると逆効果になります。
水がいるのにダメってどういうこと?混乱するんだけど
大丈夫です。今回は、正しい水やりも解説しますが、「なぜそうするか」もしっかりと解説していきます。
理由を知ることで、正しい水やりが理解できるようになります。
- 植物も酸素呼吸をしている
- 基本、乾いたらたっぷりとあげる、でOK
(ただし、植物が活動していない時は少なめに) - 水をやる時には葉っぱに水をかけずに、土に直接あげましょう
- 水やり頻度:鉢植えは頻繁に、庭植えは少なめに
- 植物が水が欲しいタイミングがある(午前がベスト)
- 季節ごとに水やり頻度を変える:春夏多め、秋冬少なめ
順番に解説していきます。
- 僕はガーデニング歴3年で、200種類ほどの植物を育ててきました
- 庭師さんにご指導頂き、基本的知識・テクニックを勉強しました
- その後も各書籍で勉強、ガーデナーさんたちとの交流で知識を補強
【理由解説】なぜ、水あげすぎはダメなのか?

植物の根っこは酸素呼吸をしているからです
根っこも酸素呼吸をしていて、絶えず水をあげると窒息してしまいます。
根っこも呼吸?葉っぱで二酸化炭素を吸ってるのは学校で習ったけど・・
あまり知られていませんが、影響を吸収する以外にも根っこにはこんな役割があります。
- ①酸素を吸って体内の有機物を燃やし、二酸化炭素を吐き出します
- ②そのときに作られるエネルギーによって水分や養分を吸収します
②の水分や養分を吸収する、ということは知られていますが、そのために呼吸が必要、ということなんですね。
これって動物や人間と同じですね。
植物への正しい水やり
適切な水やりのタイミング

水やりは水が乾いてから
水やりをするのは、土が乾いてからたっぷりあげる、を心がけてください。
目安としては、土の中にズボッと指を差し込んで、湿っていたらまだ土は濡れた状態です。

濡れていたら水をあげてはいけません。
土が完全に乾いたら、たっぷりとお水をあげてください。
でも、すぐに乾かしたいからといって、少なめにお水をあげるのはダメです。
鉢植えであれば、鉢の底からお水がでるぐらいたっぷりとあげましょう。
葉っぱに水をかけるのではなく、直接土にあげましょう

葉っぱにお水をかけると、特に暑い時期は「葉焼け」といって、虫メガネで太陽の光を強くするのと同じことが起きてしまいます。
強い光が葉っぱにダメージを与えるので、基本は土に直接お水をあげましょう。
※「葉水」「ハダニ予防」など、葉っぱにお水をあげた方がいいケースもありますが、初心者さんは混乱しちゃうかと思うので、まずは基本の「土にあげる」を覚えましょう。
じょうろを使う際には、上記の写真のように先端を外して使うといいですよ♪
1日に1回がいいとは限らない
あくまで土が乾いたら水をあげるというのが重要です。そうするとタイミングは1日に1回がいいとは限りません。
- 夏の場合(&植えたばかりだと特に)1日2回の場合もあります
- 冬の場合だと、土が乾かない上に根っこが水をあまり吸わないので、数日〜数週間に1回の場合もあるでしょう
ですので、1日に1回というのはあくまで目安です。
それよりも重要なのは、土が乾いたらたっぷりとあげること。それを守ってくださいね。

植物が活動していないときは水やりは控えめに
基本は、土が乾いたらたっぷりあげる、でOKです。
しかし植物が活動していない時に水やりをすると、水を吸わずに根っこが腐ってしまいます。
ですので、植物が活動していない時期(多くの植物は冬)については、数週間に1回程度を目安にします。
(一切水を上げないと、ひからびて枯れてしまうものが多いです)
なぜたっぷりとお水をあげるか?
水をこまめに少しずつあげるのじゃダメなの?
ダメです!
植物は、水を吸おうと根っこを下に横に伸ばしていきます。
でも少ししかお水をあげないと、地中深くまでしっかりと根っこを伸ばそうとしなくなり、健康的な株に育ちません。
植物が健康に育つために、十分に地中深くまでお水を行き渡らせてあげる必要があります。
水やりの役割

水分を供給する
これは言うまでもないですね。
植物の生命活動のために、水分は必要不可欠です。
植物にとって必要不可欠なお水をしっかりと供給することが目的の一つです。
地中の二酸化炭素を洗い流して酸素を供給する
植物の根っこは酸素呼吸をしていると書きました。
ということは、二酸化炭素を出しています。それがそのままだと息が詰まってしまいますよね。
動物や人間であれば、呼吸することで空気を入れ替えることができます。
ただ、植物の場合はそれができないので、水やりでガスを循環させてあげます。
水やりによってに、空気中の酸素を水と一緒に土の中に届けることができます。
それと同時に、土の中の二酸化炭素を押し出します。
それによって、酸素/二酸化炭素の循環ができるというわけです。
庭植えと鉢では水やりが異なります

庭植えでは水やり不要ということを良く言われます。その理由は
- 雨で十分な水が供給されるから
- 土の量が多いので、水が完全に乾ききることがないから
僕は庭植えがメインです。その年に植え付けた植物は丁寧に水やりしますが、翌年は頻度を少なくしても問題ないことが多いですね♪
一方、鉢植えの場合は土の量が決まっているため、周りの環境にすぐに左右されます。
例えば、鉢植えの場合、暑かったらすぐに土が乾いて水が足りなくなりますので、こまめに水やりしないといけません。
僕が庭植えをやっている理由の一つが、水やりが鉢植えに比べてとても少なて済むから、です(笑)
水やりをする適切な時間

「可能であれば」午前中にあげるのがいいでしょう。
でも、あまりこだわらなくてもいいと思っています。
それよりも「土が乾いたらたっぷりとあげる」を優先してください。
なるべく午前にあげた方がいい理由を次に解説します。
日中にあげるとお湯になってしまう
これは分かりやすいかと思います。
特に鉢植えの場合ですと、日中にお水をあげると、水の温度がみるみる上がってお湯になってしまい、根っこを痛めてしまいます。
夕方にあげると、太陽が出ていないタイミングで徒長する
植物は光合成を行って成長しているので、このタイミングでお水をあげるとしっかりとした植物の成長に繋がるからです。
太陽が出ていない時間にお水をあげると、だら〜っとした成長になってしまうと言われます。
ただ、それを気にするあまり、「カラッカラなのに水をあげない」というのは避けましょう。
朝やり忘れたのなら、夕方あげればOKです♪
季節ごとの水やりの目安

植物によって、お水が欲しい/水が苦手、などがありますので、あくまで全体的な考え方としてとらえてくださいね。
お水が欲しい時期だからといって、アガパンサス(水多すぎが苦手)にお水をダバダバあげてたら、みるみるうちに腐っていった経験があります(涙)
春:多少多め
多くの植物が芽吹いて緑が茂ってくる時期です。
そのために多くの水が必要になりますので。1日に1回を目安に、可能であれば午前中にあげるといいでしょう。
庭植えの場合は、特にあげなくてもいいかも。お水が欲しい植物だけ、たまに上げる程度でも十分です。
夏:多め
暑さですぐに干上がっちゃいますから、朝と夕方の2回あげましょう。
日中にあげるとお湯になるので避けた方がいいです。
水がなくてカラッカラの場合は、日中であってもすぐにお水をあげてください。
鉢植えの場合は、お水をあげた上で日陰に避難するといいでしょう。
庭植えの場合はそのままで。とにかく水分供給が最優先です。
僕はこの時期は、お水が好きな植物は1日に2回、そうでないものは1回あげてます。

秋:多少少なめ
植物の活動が、春や夏ほど活発ではありません。
ですので、1〜2日に1回を目安にお水を上げる程度に留めるのがいいです。
僕は庭植えの植物についてはほとんどあげてないですね。
冬:少なめ
冬は多くの植物が活動が停止している時期です。
そういった植物の場合は、水やりはほとんど要らなくなります。
鉢植えの場合は、完全な乾燥にならないようにたまーにあげます。庭植えは不要な場合が多いです。
水をあげる場合でも、凍らないように太陽の出ている日中にあげるようにしましょう。
凍ったら根っこを痛めます。
僕はこの時期は一切お水をあげていません♪
まとめ

- 土が乾いてから(酸素呼吸をするため)、たっぷりとあげる(根っこをしっかりと張るため)
- 季節にによって水のほしがる度合いや乾くスピードは変わりますので、頻度を変えましょう
まずはここを押さえておけば大丈夫です!
一度に覚えるのは難しいかと思うので、また振り返ってみて頂ければ、だんだんと身に付いてくると思います♪
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